経済

テマセクCIO、AIトレードの巻き戻しが市場にとって最大のリスクと発言

テマセクの最高投資責任者ロヒット・シパヒマラニ氏は、AIトレードの巻き戻しが市場にとって最大のリスクになると述べたが、それが差し迫っているとはみていない。

2026年10月07日 10:37 UTC約4分で読めます1 情報源

要点

  • テマセクの最高投資責任者ロヒット・シパヒマラニ氏は、シンガポールで開かれたミルケン・インスティテュート・アジア・サミットで講演し、人工知能(AI)トレードの巻き戻しが市場にとって最大のリスクになると述べた。
  • 同氏は、それが差し迫っているとは考えていないが、2027年に『bumps』が起きる可能性はあると述べた。
  • 同氏によると、米国株の指数であるラッセル3000種の構成銘柄のおよそ半数は、6月の高値から少なくとも20%下落していた。
  • テマセクは長期的にはAIに強気であり続けている。同社のAIエクスポージャーの約半分は上場資産で、理想的にはその比率を70~75%程度に引き上げたい考えだ。
  • テマセクは、OpenAIやAnthropicを含む非上場のAIモデル開発企業に投資してきた。

人工知能(AI)トレードの巻き戻し、すなわちAI関連株に対する投資家のポジションの反転が、市場にとって最大のリスクになると、シンガポール国営投資会社テマセクの最高投資責任者ロヒット・シパヒマラニ氏は、シンガポールで開かれたミルケン・インスティテュート・アジア・サミットで述べた。CNBCが2026年10月7日に報じた。「われわれはそれが差し迫っているとはみていないが、2027年に『bumps』は起きるか。ええ、おそらく起きるだろう」とシパヒマラニ氏は述べた。

シパヒマラニ氏は、米国債利回り、すなわち米国政府債務の金利が急上昇するなかでも、米国株を記録的な高値付近にとどめている主要因の一つがAIであり、それは同技術に関連する主要企業の利益の強さを示していると述べた。借入コストの上昇にもかかわらず、S&P500種指数は記録的な高値圏付近にとどまっており、それは「AIと主要プレーヤーをめぐる利益モメンタム」に支えられていると同氏は述べた。

同氏は、指数レベルでの強さが表面下の弱さを覆い隠していると述べた。シパヒマラニ氏は、米国株の指数であるラッセル3000種の構成銘柄のおよそ半数が、6月の高値から少なくとも20%下落していると指摘した。CNBCは、このことが市場の底堅さが少数の勝ち組企業にどれほど依存してきたかを浮き彫りにしたと報じた。

同氏によると、AIトレードの反転はいくつかの要因によって引き起こされる可能性がある。同氏は、規制強化につながる安全上の懸念や、顧客が同技術への支出から十分なリターンを生み出せていない兆候を挙げた。

シパヒマラニ氏は、テマセクは長期的にはAIに強気であり続けており、同分野への投資を増やし続けていると述べた。同社のAIエクスポージャーの約半分は現在、上場資産にあり、理想的にはその比率を70~75%程度に引き上げたいと同氏は述べた。同氏は、そうすることでテマセクは、急速な撤退が難しい非上場資産と比べ、業界の進化に応じて投資を調整する能力が高まると述べた。

シパヒマラニ氏は「われわれが認識していることの一つは、AIは変化の非常に速い環境であり、状況はかなり容易に変わり得るため、方向転換できるようにしておかなければならないということだ」と述べた。テマセクはOpenAIやAnthropicなどの非上場AIモデル開発企業に投資してきたが、「そこでのエクスポージャーの規模は、われわれにより柔軟性がある他の分野の一部と比べて異なるだろう」と同氏は述べた。

背景

テマセクはシンガポールの国営投資会社である。CNBCが2026年10月7日に報じたシパヒマラニ氏の発言は、米国株式市場の上昇が少数のAI関連企業にどれほど依存してきたか、そして何がそれを変え得るかを扱っている。

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